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「収入」と「所得」と「課税所得」の違いは何?

2015.03.18 | お知らせ

今回は所得税について、基本的なことをお話したいと思います。
突然ですが皆さんは、「収入」(A)と「所得」(B)と
「課税所得」(C)の違いって分かりますか?

私は税理士という仕事をしていますので、
日常的に多くの方と税金に関することで会話をする機会がありますが、
その時によく「あれ?この方はAとBを混同されているのでは?」と
思うことがあります。
一般の方でこのAとB、ましてやBとCの違いを正確に説明できる方は
少ないのかも知れません。似ているようで全く違うものなので、
この機会に是非正しく理解して頂きたいと思います。

所得税はその年1年間(1月1日から12月31日)を
一つの計算期間として税額を計算します。
ここでイメージして下さい。皆さんは街の喫茶店の個人店主です。
まずお店の1年間の売上、これをAと言います。これはOKですね?
次にAから同じく1年間の珈琲豆の仕入れ代金、お店の家賃、アルバイト代等
(これらを「必要経費」といいます)を差し引いた残りの金額がBです。
AとBが全く意味の異なる金額であることがお分かり頂けると思います。
最後にBから扶養控除、社会保険料、生命保険料控除等
(これらを「所得控除額」といいます)を差し引いた残りの金額がCです。
このCに対して税率をかけその年の所得税額を計算します。
BとCも全く異なる金額ですね。

つまり、AやBの金額よって税金が決まるわけでは無いのです。
例えば同じ年間売り上げ1千万円でも、経費の大小によって儲けは全然違いますし、
同じ儲けでも扶養家族の数の違いによって税額も異なってくるという訳です。

これでA・B・Cの違いがご理解頂けましたでしょうか?
もし分からないところがあれば当事務所までお気軽にご質問下さい。

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